シャブリ 味と気候の関係
2015/10/29
フランスのブルゴーニュ地方はワインの産地として世界的に有名な場所ですが、そのブルゴーニュ地方の最北端にあたる場所にあるシャブリという地区は、特に白ワインの生産地としてよく知られています。シャブリ地区で作られる白ワインは、辛口でさわやかな口当たりが人気となっています。日本でも多くの愛飲家から根強く支持されており、日本に輸入されているブルゴーニュ産の白ワインのうち、半分以上はこのシャブリ地区で作られたものであるというデータもあるほどです。
シャブリ地区はブルゴーニュ地方の中でも気候の寒い地域であり、この冷涼な気候が原料となるブドウに適度な酸味を加える役割を果たしています。また、ブドウの栽培には日光が欠かせないため、一般的にブドウ畑は日当たりの良い場所に作ることが必須条件となっていますが、シャブリでは畑の高度が高すぎるとそれだけ気温が低くなってしまうため、特級のシャブリワインの原料となるブドウは地区の中でも比較的高度の低い場所に作られています。土地の形状はすり鉢状になっており、底の部分にあたる町を囲むようにブドウ畑の傾斜地が続く景色は、この地区特有の眺めだと言えます。
また、シャブリの土地は気候の他にその土壌にも大きな特徴があります。この地区の土地は貝殻などの化石が混じったキンメリジャンと呼ばれる石灰質の土壌でできています。ミネラルを豊富に含む特殊な土壌で栽培されたブドウは、寒い気候との相乗効果によって独特の風味を持ち、この土地でしか生み出せない芳醇な味のワインに仕上がるのです。
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