シャブリ 樽の歴史
2015/10/31
シャブリはフランスのブルゴーニュの地区の1つシャブリで作られる白ワインです。その地区ではキンメリジャンという牡蠣と貝殻の化石で構成される石灰質の畑でブドウが栽培されており、その石灰質のミネラルをしっかりと含んだブドウを用いて作られるのです。そしてそれは日本に輸入されるブルゴーニュのワインの半数以上を占める人気のワインという存在となっています。ただそんなワインの歴史にも順風満帆なわけだったわけではありません。そして今のシャブリを決定づける原因には使う「樽」の影響もあったのです。というのも今でこそこのワインは人気ですが凋落の歴史もあり、それによる生産者達へのワイン製造の資金にも影響が出ました。その資金の低下のお陰で木製の樽の買い替えが出来なくなり、それによって木製ではなくコンクリートの物に変わっていき、更に資金に余裕ができるとそれはステンレスタンクに変わりました。その結果が特有の味を出現させました。今のシャブリの味にはこういった歴史があってこその味となっております。
しかし歴史はまた技術の発達によって変化がおきます。ここ数年でオーク樽と呼ばれる木製の樽の再導入がされました。最もまだ木製の使用は慎重にもなっており、生産者によっては常時木製のを使う者もいれば、特定の時期にのみ使う者もおり、更にはその製造にステンレスと併用して利用している者もいます。そしてそのワイン作りのスタイルの変化がシャブリというワインに個性を引き立たせています。シャブリには生産者の違いによって品質が変わり、そのお陰で品質にバラツキが出ているワインとされていますが、その要因の1つに樽の使い方があるのです。
ちなみにシャブリには樽を用いた熟成を必要としません、しかしそれはワインの消費者達に「飽き」を招く恐れがあると生産者達は感じました。今のシャブリの人気はそうした生産者達の個性を引き立たせるための研究への情熱によって出ているのです。
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