シャブリ ステンレスタンク
2015/11/04
ステンレスタンクとはその名の通り、ステンレスを用いたタンクのことです。ステンレスとは鉄にクロームやニッケルを加えた合金の一種であり、不動態皮膜というものが形成されるので錆びにくいのが特徴となっています。その他にも菌や汚れが付きにくく、洗浄もしやすく、強度と耐久性にも優れるので長年使用することが可能なタンクです。
で、そんなステンレスタンクがシャブリとどういう関係があるかというと、それには深い関係があるのです。
現在シャブリを生産している生産者の多くはこのステンレスタンクを用いています。中にはオーク樽という木製の樽を使用して醸造している方もいますが、こちらは近年になって出てきた方法であり、それまではタンクが主流となってシャブリというワインを造ってきました。といっても確かにタンク派生が多いですが、場合によってはタンクを用いていてもオーク樽と併用して気候やブドウの品質といった状況によって使い分けているという生産者もいます。
もちろんそれには過去の歴史が要因となっています。昔シャブリというワインの人気が落ちていった頃、そのシャブリが売れなくなったことにより生産者達はその製造にあてる資金が少なくなり、苦しい環境に立たされていました。その頃は普通に木製の樽を使用していたのですが、その資金低下によって買い替えができなくなってしまったのです。それにより大半はコンクリート製の樽に替えて、そして資金に余裕が出来た生産者がステンレスタンクに替えたのです。一方で木製の古樽を使っていた生産者もその樽の汚染に尻込みしてしまい、ステンレスタンクに買い換えました。しかしその使う樽が変わったことが今のシャブリというワインを決定づける瞬間になりました。というのも樽を替えたことによりシャブリ自体の品質にも変化が出てきて、キレのよさが出てきました。今のシャブリの味は正にステンレスタンクに変わったからこそ出てきた味なのです。
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